日本最古のニュータウンの片隅で、 画家・待井健一は今日もちくちくと制作しています。
時折この眺めが見たくなる。家の付近ではごく珍しい、のどかな田園が広がるこの地域。こうして見ると、どこか旅先の土地のようにさえ思える。散歩から帰ると、街灯りがちょうど少しずつ灯り始めたところだった。ふと、このすぐそばで車とパンダの話をしたことを思い出す。人と人というのはそれっきりじゃないことを感じられた瞬間は、なんだかこの眺めの先が確実に何処かに繋がっているような気持ちにさせてくれる。
待井健一