2013年08月
8月11
8月7
8月6
8月2
まさか人生でもう一度ここに入る機会があるなんて。
夏の陽射しを反射するリノリウムの床。
すすけた硝子越しの中庭。
手書きで書かれた給食の献立表。
何を見ても、
もうほとんど思い出せない。
転校したとはいえ四年もここに通ったのに、
そこを歩いた自分の姿が何ひとつ
浮かばないなんて。
ただ、この広いエリアを見て
「卓球 」という言葉と体操服が浮かんだだけ。
私は卓球部になど入ったことはないし、
とりわけ愛着があるわけでもない。
そのおそろしく曖昧で霧の中手探りするような記憶だけが、
今となってはここと私とを繋ぐ
手がかりとなっていた。
30年経って、
思えばもうここに通う子供がいる歳になっている。
夏の陽射しを反射するリノリウムの床。
すすけた硝子越しの中庭。
手書きで書かれた給食の献立表。
何を見ても、
もうほとんど思い出せない。
転校したとはいえ四年もここに通ったのに、
そこを歩いた自分の姿が何ひとつ
浮かばないなんて。
ただ、この広いエリアを見て
「卓球 」という言葉と体操服が浮かんだだけ。
私は卓球部になど入ったことはないし、
とりわけ愛着があるわけでもない。
そのおそろしく曖昧で霧の中手探りするような記憶だけが、
今となってはここと私とを繋ぐ
手がかりとなっていた。
30年経って、
思えばもうここに通う子供がいる歳になっている。
8月1
大学の職場が一区切りついた時、
以前は決まって帰りに京都に立ち寄ってラーメンを食べていた。
歳とともに「夜ラーメンを食べる」という行為そのものが
いろんな意味で危険となり、
しばらく自制していたのだが。
久しぶりにやってしまった。
昨日学生さんが言っていたのと似ている気がする。
なんだかすぐにそのまま帰りたくなくて、
いろんな余韻に浸りながら、
普段しない寄り道をしたくなるものなのだ。
ずっと以前から通っていた千本丸太町の有名店にて、
久しぶりの寄り道ラーメン。
まだうっすらと西日が残る外を見ながら、
カウンターで黙々と麺をすする。
つけ麺を前面におしている店だが、
なにげに私は中華そばのほうが美味しいと思っている。
何故だろう。
最近すぐ近くを通るわりに、
ずいぶんと母校にご無沙汰している。
プロフィール
待井健一
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