今宵、千里の片隅で。

日本最古のニュータウンの片隅で、 画家・待井健一は今日もちくちくと制作しています。

2013年01月

見知らぬ土地。

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以前何度もブログに出てきた木漏れ日の道の現在の状態がこれ。
中学校の時分からずっと通い続けた
団地と桜並木を抜ける細い坂道は全て押しつぶされ、
毎日工事の音が響いている。
このままいくと、ここ1、2年で周囲の景観は、まるで見知らぬ都市へと
変貌するのだろう。

かつてこのニュータウンが、何もない山と田畑を切り崩して突如現れたのと
同じように、長寿を迎えた木々と団地の群れは跡形もなく更地にされようと
している。
一斉に出現した都市は、これまた一斉に建て替えられる。
日本で初めてというこの大規模な都市変貌の只中にいて、
ああ、自分は所謂ここでは「オールドタイプ」なのだということを、
ぼんやり考えてみたりした帰り道。



一乗寺にて完結。

寒空の下、久しぶりに職場帰りの京都ラーメン。
品切れやら満員やらで今まで6回行って
ありつけたのは一回だけ。
今回は開店20分前に行くと、店の前で携帯いじってる兄ちゃん一人だけ。

「並んでます? 」と聞かれてはいと答えると、並ぶ方向こっちみたいですよと
教えてくれた。
寒空の下、並び組の連帯感?

二度目で改めて確信するが、
ここへ来るのは所謂イベント的な感じなのかと。
麺を持ち上げるにも大変なペースト状スープは、天一のこってりすら軽いと思わせるほど。

怖いもの見たさなのかなんなのか。
懲りずに通ってしまうこの感じ、
自分の分野にあてはめたらいったい
どんな感じなんだろうと考える。

授業が終わった解放感か思わず血迷って大を頼んで、
耳から出そうになりながら帰る。画像1


白金と黄金の初対面。

辰年最後の日に我が家にやってきた
白い龍。
雑誌やネットでしか見たことがなかったので、
実物がアトリエの水槽を泳いでいるのが
未だに信じられない。
以前ホワイトタイガーなるものが世間を賑わせたが、
要はあの類である。

毎日コストのかかるメダカ漬け飼育をしながら見守る日々。
そしてそれをたえずへばりついて伺う
ロングフィンセネガルス。
お目当てはケースの中のメダカだと思いたいが、
同種でもサイズが違えば平気で丸呑みする
彼らのこと。
おそらくターゲットはチビ龍のほうなのだろう。

このサイズ比は、ほぼ間違いなく
半年後には逆転するらしいのだが、
今はどうにも信じ難い。

毎日お腹パンパンになるまで食べて
糞をしての繰り返しだが、
とにかくあらゆる手を尽くして
生き長らえさせるしかない。

私はひよっとしたら親バカになるのではあるまいかと思った今日この頃。画像1



片隅は今年も健在です。


またしばしこちらでの日記が滞ってしまいました。

遅くなってしまいましたが、
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうか宜しくお願いいたします。

昨年はおそらく今までで一番締め切りに追われ続けた一年でした。
終わっても終わってもすぐ次の企画へ。
しかしこれが本来の画家の姿なのだろうとも思いました。
某漫画曰く「これは絶望ではない。幸せというんだ」。
それに対応できるだけの数とクオリティを生み出せる作家たりたいと、
切に願いました。

今年はうまくゆけば(?)それ以上に苛烈な日々になりそうです。
年末年始にしばし好き放題食べて飲み、旅をし、風邪を引き、
アトリエを一新しました(まだ途中)。

水槽にも4年目にしてついに究極の1匹を加え、
これからますます目が離せなくなりそうです。

どうか皆様、
今年もこの千里の片隅でひっそりと活動を続ける絵描きを
宜しくお願いいたします。

(写真は新年を迎えた小さな漁村の宿からの眺めです。
朽ちた旅館が多いけれど、とても静かで素敵な海際の旅館でした)

IMG_1601



プロフィール

待井健一

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