418fc71a.jpg温泉から上がって、
太平洋を見ながら
地酒をちびり。
こんな時、波音と地酒にまさる組み合わせなし。
テレビも灯りもつけない。
床の間の行灯だけがちょうどいい。

遥か遠くの海岸線あたり、ゆっくり流れる光の帯が。
あれはどのあたりだろう。
方角からすると御坊付近か。
何もなくただ漆黒の水平線もいいが、
彼方をゆっくり流れる車のライトをぼけ~と眺めるのも、
私は好きだ。

さざなみ×秋の虫の声。
ここでビールは無粋。
またひと口ちびり。

帰れば早速作品の加筆修正と手術。
なんて久しぶりに言葉に出したら、
大阪のうだるような暑さと共に現実が顔を出した。

こんなひとときって、
作品に活かされるのだろうか。
活かされるんだろうな。今までもずっとそうだった。
旅をするごとに、
自分の想像できる世界の突端が広がる気がした。

しかし、
未だにこの、夜の海独特の空気感なるものは
表現できていない。